2019年4月5日 |
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過去にシビックフェリオ、そしてモビリオに装着してきたRECAROトレンドシリーズTR-JJ左右を、フィット3に装着することにしました。
とりあえず運転席側の作業を記録しておきます。 |
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フィット3 15XLにはシートバックにサイドエアバッグが装備されています。サイドエアバッグはRECAROシートに移設できませんから、車両側から見ればエアバッグがない、つまりエアバッグの異常を検出して警告灯が点灯してしまいます。
それを防ぐために、エアバッグの代わりに20Ωの抵抗器を接続してあげます。
運転席と助手席で2脚ありますので、キャンセラーも2個用意します。
多くの記事では、信頼性の観点から車両側の配線に並列接続するよう推奨されていますが、自分は自己責任でギボシ端子を使って接続する方法を採用しました。 |
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家の中でよく見ると、さすがに約20年使ってきただけあって汚れがあります。特にヒジの当たるところ。クロスクリーナを使ってクリーニングしました。助手席はあんまり汚れていませんでした。 |
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社外シートを装着するには、スライドレールとベースフレームが必要です。社外品の後方6ポジション調整可能なシートレールです。RECAROの純正シートレールだと、ワンポジションになるそうです。
写真はベースフレームだけです。
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まず、スライドレールがどんな感じで付くのか、あてがってネジ穴位置などを確認します。レールをスライドさせることによって、穴の位置が見えるようにします。
まだ固定されてないので力が入らず、スライドレバーの操作が難しい。 |
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スペーサーを2個(外周が一部平面加工された標準のもの+追加を1個)と、菊ワッシャー1個、六角ボルトを使います。六角ボルトはスペーサーの数に合わせた長さのものを選びます。 |
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スペーサーはシートとスライドレールの間に入れますよ。指先を器用に使って締め込みます。 |
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シート前側。このように、シートとスライドレールが固定されました。 |
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スライドレールが付きました。パッと見るとスペーサーは1個だけでいいような気がしますね。じつは、最初はスペーサーは1個だけで組み立てたんです。そうしたら・・・ |
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前側にいっぱいにスライドしてみたら、ちょうどお尻の下の膨らみがステーに干渉してしまいました。目いっぱい前に出さなければ問題はないのですが、気分的に宜しくないのでスペーサーを2枚にして干渉しないようにしたのでした。 |
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シートレールは社外品ではありますが、ちゃんと車検対応しています!
安心です。 |
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純正シートのシートバックにはサイドエアバッグが装着されています。
モノがモノだけに万が一のリスクを避けるため、シートを外す前にバッテリーのターミナルを外します。 |
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運転席側の純正シートを固定している14ミリのボルトを外します。
ボルトは4本とも同一形状です。
ボルトが外れたら、座面ごとシートを少し後に倒し、配線カプラーを外しやすくします。 |
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車両側から生えている配線は、3個のカプラーによってシートと接続されていました。すべて外します。
カプラーは、いずれも小さいマイナスドライバーなどでロックを解除して引き抜きます。 |
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さらに、車両側から伸びている配線ハーネスは1個の固定具でシートに固定されています。
小さいマイナスドライバーなどを使って、取り外します。 |
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これで純正シートは完全に車体側と切り離されました。 |
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運転席側純正シートはリアハッチから搬出してみました。
なかなか体勢が悪いので力が入りにくいです。
ドアから出す場合、シートレールが前後に出っ張っているのでボディを傷付けそうな気がしたのです。 |
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純正シートから、流用する部品を外します。
シートベルトキャッチャとサイドエアバッグ用配線のカプラを取り外します。
なお、3つのカプラーは写真の右から順に、シートヒータ用、シートベルトキャッチャ用、サイドエアバッグ用です。 |
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シートベルトキャッチャの配線は2ヶ所で固定されています。
小さいマイナスドライバなどを使って引き抜きます。 |
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シートベルトキャッチャーの配線がフリーになりました。
(写真ではつい調子に乗って一部切ってはいけないタイラップを切ってしまっていますが気にしないでください、後にちゃんとインシュロックしておきました) |
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シートベルトキャッチャー固定ネジを外します。
ボルトのサイズは17ミリです。
ナット側はシートフレームに溶接されているので、スパナを噛ます必要はありません。 |
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シートベルトキャッチャが外れました。
このボルトやワッシャも丸ごとRECAROに流用します。 |
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ちょっとここでだいじな情報。純正シートでシートベルトキャッチャー配線のカプラを固定している樹脂製の固定具は、ちゃんとやればカプラから抜けます。
自分はむしり取ってしましましたが、この隙間に小さいマイナスドライバを差し込んであげると・・・
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このようにカプラと固定具が外れます。
この固定具はむしり取ってしまったために多少グラグラしますが、もとのシートの定位置の穴に差し込んでおけばノーマル戻しのときにまた活躍してくれます。 |
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次に、サイドエアバッグ用配線のカプラを外します。
カプラ固定具が挿さっている穴のすぐ隣に、丸い小さな穴があります。ここに小さいマイナスドライバを差し込んで、中で広がっているツメを押しながら外すようにします。 |
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黄色いカプラが外れたら、黄色い配線を適当なところで切ります!
カプラまでの配線を固定している固定バンドは切って、カプラと配線を取外します。 |
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黄色い配線を固定していたバンドは切れ端を取り除いておきます。余分なバンドの残りも切除しておきます。
シートをノーマル戻しするとき、これを利用して細めの結束バンドを通し、黄色い配線を固定することができます。 |
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この純正シートから取外したカプラを使って、サイドエアバッグキャンセラーを接続します。
配線端部にギボシ端子を圧着します。 |
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カプラーの配線にサイドエアバッグキャンセラーを接続します。
これを車両側のカプラにつなげば接続完了となります。
カプラー端子部にて、既定の抵抗値である20Ωを示すことを確認しました。 |
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RECAROシートにシートベルトキャッチャを取り付けます。
純正シートから外したものだけではナットが足りないので、シートレールに付属していたものを使います。 |
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RECAROにシートベルトキャッチャーが付きました。 |
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シートとスライドレールの隙間からシート下に配線を通します。 |
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シートベルトキャッチャの配線は、どこにも干渉しないよう、また、シートベルトキャッチャの稼動範囲で無理な力がかからないよう、若干の余裕を持たせてタイラップで固定します。 |
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車両にRECAROシート用のベースフレームを取り付けます。
ボルトは純正のものを使います。 |
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ベースフレーム固定ボルトは、純正のものに加え、少し大きめのワッシャーを1枚追加して使用します。
よってワッシャーは2枚となります。
どんなネジでもそうですが、ボルトをねじ込むときは、ネジ部を潰さないように初めは必ず手で締めこみ、真っ直ぐねじ込まれていることを確認するようにします。 |
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次に、車両側のカプラにサイドエアバッグキャンセラーを接続したカプラを結合します。 |
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RECAROシートを車内に搬入します。ベースフレームが付いていないのでシートの形状として出っ張りが少なく、車体を傷付けるおそれは小さいように感じました。 |
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RECAROシートを車内に運び込んだら、シートの座面ごと少し後に倒し、シートベルトキャッチャの配線を車両側カプラに繋ぎます。写真では段取りが悪く配線を忘れてしまったために、いったん固定したベースフレームを外してカプラをつないだところです・・・ |
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スライドレールとベースフレームの位置を慎重に合わせ、まず前側のボルト穴位置を確認します。
前側の固定穴は1個なので、シート前側の高さ調整はできません。 |
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スライドレールとベースフレームは4本のボルトで固定されますが、美観上の配慮から、ドア側の前後2本のボルトは黒い六角ボルト、内側の前後2本のボルトは無塗装の普通のボルトを使うようになっています。 |
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スライドレールとベースフレームを固定する反ドア側の前側のボルトです。
なお、この写真ではいったんベースフレーム固定ボルトを外していますが、シートを後ろ側いっぱいにスライドすれば指が届きます。 |
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スライドレールとベースフレームを固定するボルト穴は、シートを前側いっぱいにスライドすれば指が届きます。
シート後ろ側については、スライドレール側に2個、ベースフレーム側に3個あけられたボルト穴により、6ポジションの高さ調整ができます。
仮止めして、座ってみて、高さを決めてから固定します。 |
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ベースフレーム固定部分は鉄板が見えており、なんか見苦しい感じです。
後日、黒いフェルトで化粧したいと考えています。 |
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それではいったんバッテリーターミナルを復旧します。 |
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エンジンをかけてみました。
エンジンがかかってすべての警告灯が点灯したあと、少し経つといつものとおりエアバッグ警告灯も無事に消えました!
異常なしです。 |
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シートベルトをすると、シートベルト警告灯も消えました。
正常です。 |
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カーナビはバッテリー電源が一時喪失したためロックがかかりました。
パスワード入力画面が表示されました。
パスワードを入力して、無事に起動しました。皆さんは覚えていますか? |
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無事に運転席側にRECAROシートが装着できました。
座面の高さは、さすがに純正シートの一番下げた位置よりも若干高いけど、運転しやすい適度な高さ。
それに何と言ってもお尻のほうだけを上げたり下げたりできるので、本当に楽な姿勢がとれます。RECARO純正のワンポジションのシートレールに比べると天国です。
高さ調節は5mmステップくらいに感じました。5mm違うとかなり印象が違います。本当です。 |
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この日は運転席側だけで作業は終了しました。
助手席側は、また後日、交換作業を行います。 |