カワイワークス製リアピラーバー取付


乗り心地を改善する観点から、ボディ剛性の向上をやってみました。
2022年7月26日

 GK5フィットは最終MCでボディ強化が行われたようですが、バネは柔らかくショックは固い傾向があり、リアのバタつきが気になります。色々と考えた末に、手軽に試せる方法として、カワイワークス製 GK/GPフィット用リアピラーバーを購入しました。
 必要なボルト、ワッシャーも付属します。

 簡単な説明書がついています。自分でやろうとする人にはこれで十分と思われます。
 例えば、どんな工具類が必要かなど、自分で適切なものを用意できることが前提ですね。

 同じくカワイワークス製のピラーバーパッドも購入しました。1,100mmのものと1,500mmのものがありますが、1,100mmもあれば十分に足ります。
 ピラーバーは、金属パイプむき出しのままでは乗員保護の面から問題があるので、このようなクッション性のあるパッドで覆わないと車検が通らないという情報がありました。
 これはそのままでは抵抗が大きくパイプを通すことはできません。なのでゴムにやさしいパーツクリーナを吹きかけてハイプに被せました。

 リアシートベルトアッパーアンカーの樹脂製カバーを外すとボルトが現れます。

 アンカーボルト(14ミリ)はかり固いので、十分に力をかけられるソケットレンチ必須です。
 

 アンカーボルトにはネジロック剤が使われており、抜けるまでかなり抵抗があります。いちばん外側についているロックワッシャはかなり薄いもので外しにくいのですが、、先の細いドライバ等を使ってネジ山に沿って回転させながら取り外します。

 上が純正ボルトとワッシャ、下が付属のボルトとワッシャです。web上の取付記事を見ると、樹脂製のベアリングワッシャを取り外さずに取付しているのを見かけますが、説明書どおりにこれも外します。(ベアリングワッシャはアンカー金具に嵌まり込んでいるため忘れやすいのかも知れません)
 純正ワッシャの一部を使用して取付するので注意!

 ピラーバーの取付は、どのような角度でどのくらいの寸法で・・・などの情報は一切ありません。現物合わせです。無理な取付を行うと、ボディが変形したりストレスがかかってしまいますので、慎重に行う必要があります。
 手順としては、仮合わせしながらまずバーホルダー部を確実に締めつけ、その後バーの長さを調整しながらバー本体をつけるのが良いと思います。
 バーの長さ調整ネジは片側が逆ねじになっているのでターンバックルのようにバーを回転させて調整できる仕様ですが、残念ながらストレートバーではないのでバーの角度は変えられず、微調整は困難です。
 因みに、アンカーボルトの締付トルクは生産された工場にもよって異なります。(鈴鹿工場生産車:32Nm、寄居工場生産車:39Nm)

 取付完了しました。リアのシートバックは倒した状態です。

 ヘッドレストとの干渉はありません。
 このバーはストレートではなく、居住性や荷室への影響がないように曲げられてはいますが、完全なコの字形ではなくストレートに近い形状をしているので強度的にはかなり優秀と思われます。

 ヘッドレストの後ろをバーが通っており全く問題ありません。
 バーを拳で叩くと「ボーン」という共鳴音がします。走行中の路面状態によってはわずかに「ホォーッ」というような共鳴音が感じられることがありますが、通常は気が付かない程度ではないかと思います。
 ボディ補強をすると一般的に乗り心地が固くなると言われているようですが、私の場合、レグノと純正アルミホイールとの組合せにおいて非常に好ましいものになりました。
 歩道の段差を斜めに通るときなど、ボディがしっかりした感じがハッキリわかります。特にフィットはスイフトなどと比べてリアハッチの開口部が大きく、開口部の下端はほぼ床面レベルまで大きく開いているので、リアのボディ補強の効果は大きいものと思います。
 路面からの大きな衝撃に対しては、以前は「ガシャンッ」だったものが「ドンッ」となり、固いけど角が丸く、非常に好ましいいものになりました。継ぎ接ぎだらけの道路でも思わずアクセルを緩めたくなることが無くなりました。
 以上、リアピラーバー導入の目的であった乗り心地の改善に関して、自分の場合は正直期待以上の効果がありました。