古いSOUND.NAVIに交換してみました


前車モビリオで使っていたものですが音の良さは捨て難く、フィットに移設しました。
2019年4月21日

 ディーラーオプションのGathersナビVXM-174VFi(KENWOOD製)、ナビ自体の賢さはちょっと疑問ですが、音質はとてもいいと思います。純正オプションがイマイチというのはもう過去の話なのでしょうか。
 しかし手元には前車で使っていたDIATONE SOUND.NAVI(初代であるNR-MZ60)があります。
 各種の情報がインパネに表示されるなど純正ナビの豊富な機能には未練はあるものの、NR-MZ60だとどのような音がするのか興味を抑えきれず、ちょっと交換してみることにしました。

 これまで室内環境で種々実験してみた結果、NR-MZ60のメインアンプの性能が残念なものであり、プリアンプ部はとてもよい感じであることが分かりましたので、外付けパワーアンプは必須と判断しております。

 ところが、カー用の音質重視のパワーアンプは出力や寸法がムダにデカすぎ、とても車内シート下などに納まる感じがしません。

 そこで!昨今一般的になってきた超小型デジタルアンプに目をつけました。これなら色々な種類のものが完成基板で安価に販売されており、外形も凄く小さいし、音質的にもものすごく良いし、何と言っても電源が12Vのものが多いです。

 しかし・・・12V電源をクルマから安直にとると盛大にノイズが出てとても音楽どころではありません。

 これは電源ラインが絶縁されていないためなので、絶縁型DC/DCコンバータを使って電源を供給してあげます。また、電源投入時のポップノイズ防止回路も必要です。

 図は、これらを考慮して考えた回路図です。

 それで、手持ちのD級ステレオアンプ基板(出力はなんと1.1W+1.1W)をPPケースに入れてみました。

 いくつかの超小型D級アンプを試したのですが、このアンプがいちばん音が滑らかだったので。

 各配線はサーカス配線ですが、リード線の長さが短いので問題ないと思います。バッテリ電源を引き込んでいるので本来はこれ専用にヒューズを入れるべきですが、省略してしまいました・・・

 メインアンプの動作確認を含めて総合的な音出しチェックをします。

 フロントスピーカのみを使用しますので、NR-MZ60の設定によりフロント、リアともに外部アンプを使用する設定にしました。

 メーターパネル、エアコンルーバーを引っ張って外し、ビス1本で止まっているセンターロアカバーを外します。それとグローブボックスも外します。

 ナビ本体は3本のボルトで固定されています。

 センターロアカバーを外したところからプラスドライバーを突っ込んで、ナビの下部を固定しているボルト1本を外しますが、このときグローブボックスを外した部分から覗けばなんとかボルトを目視することができます。その後ナビ上部を止めている2本のボルトを外せば、ナビと一体になったオーディオパネルを外すことができます。

 とにかくたくさんのコネクタによって配線が繋がっています。電源やスピーカ、アンテナなどは何となく分かりますが、その他にもインパネへの情報表示のための信号があると思われます。

 今回は、汎用取り付けキットに入っていた一般的な配線だけを行いましたが、今後もNR-MZ60を使うのであれば、バックカメラや純正ステアリングリモコン変換器などをつけようかなと思います。

 純正ナビが外れました。

 オーディオパネルから純正ナビを外し、替わりにNR-MZ60を取り付けます。

 NR-MZ60を取り付けるときに使用するフロントパネルは、汎用取付キットに入っていたものを使用します。

 配線が終わったら、とりあえず動作確認します。

 ちゃんと電源が入り、音が出るか?など異常がないことを確認します。

 車載の純正GPSアンテナは残念ながらコネクタが合致しなかったので、NR-MZ60に付属していたものを使います。

 FIT3のナビ周りは空間に余裕があるので、配線の束と超小型パワーアンプを押し込むことができました。

 GPSアンテナはエアコン吹き出し口の横にちょうどいいスペースがあったので、そこに両面テープで固定しました。

 写真中央、ナビ固定ボルトのすぐ上にちょこっと見えています。

 これはナビ下部の固定ボルトを締めているときの写真です。センターロアパネルを外した部分からプラスドライバーを突っ込み、グローブボックスを外した部分から覗いています。

 手の小さな人なら、センターロアパネル部の穴から手を突っ込んで何とかボルトを指で回せます。自分は手が入りました。

 NR-MZ60を固定し、全てのパネルを復旧して動作確認します。

 パネル取り外しに伴って抜いたコネクタ(オーディオパネルのハザードスイッチやセンターロアパネルのスマートキー用アンテナなど)を復旧し忘れないようにします。

 最後に、MITSUBISHIステアリングリモコン「ドラコンV」RE-MZ50をステアリングに取り付けます。

 将来的には、純正ステアリングに付いているスイッチを利用できるように社外品の変換器を購入するかも知れません。

 作業完了後の写真を、別角度からもう一枚撮りました。